田中角栄さんは、人の心を掴む人心掌握術の達人であった。
本当の意味で、地頭の良い方であったと思う!生活に根ざした日々の中、思考錯誤しながら、どうすれば、人の気持ちをくみ取り、又それにどう自分が分かりやすく、相手の立場に立った物言いが出来るのか、経験の中から組み上げ知恵として昇華しているんだと感じるのだ。
ある演説のなか、あのダミ声で、「東北の皆さんは、寒い冬になると出稼ぎに旦那さんが東京に出て行かなくちゃならなくて、家族が父ちゃんいなくて、子供さん達が寂しい思いをしているでしょう、だから私はね、東京から2時間くらいで来れる様にしたら、企業も誘致出来て出稼ぎに行かなくても良い様に出来るでしょ、私はね、それを日本列島改造計画てやるんですよ」と分かりやすく人の心を掴む物言いをしているのだ。
いたずらに、難しく人心を煙りて巻く様な物言いは決してしていない事に気付く
そこに、角栄さんならではの卓越した政治家としてのセンス、資質を感じてならない気がする
こんな角栄さんの様にはとは言わないが、分かりやすく、この人に託して見たいと思う様な政治家を望みたいものだ。