インターネットの普及発達によって、商売にも否が応でも変化を強いられる時代がやって来た。
例えば、地域の本屋さんを例にとって考えよう。今までなら地域になくてはならない存在として、地域の住民達と調和して安定的に商売をする事が可能であり、店主さんは売り上げの中で家族を養い、子供を立派に育て上げる事が出来た。
時代の変化は激しく、小さな個人商店のみならず、イオンの様な大型店ですら出店見直しを掛けなくちゃならない程、売り上げダウンに繋がっている様なのだ。
家に居て、インターネット上の店舗からチョイスして自分の欲しい物を簡単にショピング出来てしまう時代なのだ。
それ故に、商圏自体が成り立たなくなり、地域の住民相手だけの商売は、ジリ貧になる一方なのだ。
私の店にいらっしゃるお客様の中に、高級ベットで有名な某会社の社長さんがいらっしゃるのだが、市場として売れそうなら、ドバイだろうが、カタールだろうが売り込みに行くと言うのだ。
そんな彼が、よく口にする言葉に、地域限定商圏の中で商売するマスター達は、逆に偉いねと言われてしまうし、全く以って彼の言う通りだし、年々厳しさを実感する日々なのだ。
こんな時代を生き抜くには、余程の覚悟と知恵を駆使して限られた商圏の中、少ないパイの奪い合いに勝ち抜いていかねばならない商売の戦国時代と言える気がするのだ。
又、消費者の皆さんの懐も年金が減らされたた、給与が減らされたと購買意欲を削ぐ様な条件ばかりが増幅し、苦しい家計状況が余計拍車を掛け、1円でも安い所にと向かわしめる状況を作りだすのだ。
インターネット社会の普及と、格差社会のダブルパンチを受けながら、今日も無い知恵を絞り出して孤軍奮闘する自分がいる。